今回は、Google AIの有料プランを本格的に使い始めた体験記をご紹介したいと思います。Geminiの仕様は2026年2〜3月頃のものに基づき、現在とは仕様が異なることをご理解ください。
Geminiの有料プランに加入して、2026年2月から本格的に使い始めた。無料プランとは異なり、利用上限を気にせず使えるし回答の質は高く、期待以上だった。でも意外と奥が深く、自分の思い通りの答えを引き出すためには、使い方を習得し慣れが必要だった。
3つのモードの使い分け
Gemini AIには高速モード、思考モード、Proモードの3つがあった(当時)。使い始めてすぐ気づいたのは、検索を伴うチャットや実用レベルの回答を求めるなら「Proモード」一択だということ。
高速モードは簡単な質問なら大丈夫だが、少し複雑になると使い物にならない回答も多く、実用的には中途半端だった。思考モードは長文の要約や英文の翻訳など、元資料からの加工では力を発揮するが、それ以外では高速モードと大差ない。
ただ、有料プランでもProモードには利用制限がある。だから、Proモードと思考モードを使い分ける必要が出てくる。Proモードの利用回数を減らすため、要約や翻訳は思考モードを使うといった使い分けが意図的にできるようになり、Gemini AIを効率的に使うことができるようになった。少し時間は掛かったが学びでもあった。
2つのカスタム指示ができるという素晴らしい機能
Gemini AIを使い込んで分かったのは、回答の形式や条件をあらかじめ指定できる「カスタム指示」という機能があること、しかも2箇所でできる。
一つ目は「Geminiへのカスタム指示」。操作画面の設定から入力するカスタム指示で、すべての回答に適用される。たとえば、新しいサービスや機能を質問した際、米国のみの提供で日本では利用できないと後でわかり、がっかりすることがよくある。そこで「私は日本国在住。日本国内で未提供のサービス・機能は『日本未対応』と記載すること」と入力しておくと、最初の回答に「米国のみ利用可能、日本では不可」と明示してくれるため、無駄な期待を持たずに済む。
二つ目は「Gemのカスタム指示」。その指示は特定のチャットにのみ適用される。GeminiはYouTubeと連携しているため、たとえば「YouTubeのURLが貼り付けられたら、指示がなくても日本語で要約を作成してください」と入力しておけば、URLを貼り付けるだけで動画内容を日本語で要約してくれる。50分の長い動画でも、見る前に内容を把握できる。動画を見る必要があるかどうかの判断もつく。
操作画面への不満
使い込めば込むほどGeminiの操作画面には不満が出てきた。個別のチャット画面では、質問と回答を繰り返せば画面は上に流れていくので、チャットが長くなると過去のやり取りを探すのが意外と面倒なこと。
さらに使い込むうちにチャットの数は増えていくのに、そのチャットは最新のものから古いものへ羅列されるだけで、分野ごとに整理・分類する機能がほとんどない。
AIとのチャットは資産になっていくはずなのに、まるで消費・使い捨てみたいに整理する術がない。
この点をGeminiに聞いても解決策はなく、結局Obsidianというアプリに貼り付けて保存することにした。WordでもPagesでもよかったが、検索性が優れたObsidianを選んだ。保存するときは、Geminiに「Obsidianに保存するから上記のチャット内容を要約して」と頼み、その回答をそのまま貼り付けることにした。
有料プランにすることで、AIを深く使い込むことができる。カスタム指示は使い込むほど詳細になっていった。一方で操作画面への不満は、他のAIや他の方法を追求していくことにつながっていった。
